野菜を中心に据えた惣菜とベーカリー。店内でも食べることができる。
この日は土曜の14時過ぎ、混雑が予想されたが待つことなく、すんなりと入ることができた。席数は70以上あるそうだが、ほぼ満席なのが人気の高さを物語っている。
周りを見渡すと、ベジタブル・プレートやキッシュを注文している人が多かったが、
メニューを見て、ネーミングにつられ、エッグ・ベネディクトをオーダー。
エッグ・ベネディクト 1,300円
自家製ブリオッシュの上に卵2個をポーチドエッグにして載せてある。
中にハムとベーコン、フレッシュバジルが入っている。
ナイフを入れた途端、半熟の黄身がブレイクし、まさに卵の恵みを、
まずはビジュアルで味わうことができる。
ソースは、オランデーズ。卵の恵みは外側からもしっかりと包み込む。
卵黄ベースのソースだが、しつこさは全くない。酸味を効かせ、
きめ細かく泡だているので、さっぱりとした仕上がりに感じるのであろう。
私のような卵好きには極上の料理といっていい。
付け合わせのいんげん、ポテトはいわゆる旨みが凝縮した、味の濃い、
野菜料理を売りにしている店で供される、裏切らない、信用できる優しい味である。
料理にはパン・ド・カンパーニュが2切れ(おかわり自由)付いている。
レスキュールの発酵バター、
これが無塩なので好みに応じてヒマラヤのピンクロックソルトを挽いて、
というのが洒落ている。
しかしながらこのパンは塩気が効いていて、かなり濃厚な味わいという印象。
バターをつけなくても充分、という店のコンセプトが理解できる。
細君はスコーンとソーダブレッド。
ブルーベリーのスコーン。500円。
ソーダブレッド 300円。
スコーンにもバターと、自家製のジャムが添えられている。
イギリスのシンプルでナチュラルな家庭的な料理というのがコンセプトだそうだが、
ジャムの味などは素朴というよりむしろ繊細で複雑な味を醸し出しているといって良い。
この店では、キャロットケーキや、キッシュ、ピッツェッタなどが人気があるそうで、
次回は今回食べなかった野菜惣菜料理も食すべく、近々に再訪を考えている。
メニューは日により、時間により変わるようだが、この日のものを載せておく。
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