オープンして数年が経つが、なぜか訪問していなかった。
お盆のさなか、ランチタイムを少し過ぎていたこともあり、
並ぶことなく入店。
数種のランチメニューはどれを頼んでも外れはなさそうだったが、
季節限定の惹句にひかれ、豚バラロールとラタトゥイユセット1,500円を注文。
細君はスープセット、1,000円。
飲み物は別で、アイスティー500円、エスプレッソ400円。
セットにはおかわり自由のパンの盛り合わせがついている。
こだわりの素材や製法を謳っているだけに、シンプルなパンが相当な美味であった。
この店自慢のアイテムの一つ、「十勝」が特に良かった。
まずはカリカリの皮の、次にもちもちの食感、
噛むほどにじわーっと甘みが広がる、至高の旨さである。
パンの味わいをさらに増し広げているのが、6種類のディップの存在だ。
これがこの店の人気に拍車をかけていると思われる。
どれも旨みが凝縮しており、パンだけでなくパンとのマリアージュにも
こだわりと熱意と工夫がかなり感じられる。
季節のコンフィチュールは桃とルバーブ。
特にカナダ産のメープルシロップは秀逸であった。
スプーン一杯でバゲット1個はぺろりといける、
パン友選手権があれば表彰台は確実であろう。
エスプレッソも本格的で、一杯一杯豆を挽き、
プロフェッショナルユースのチンバリーできちんと抽出するのだが、
バリスタ役の教育はもうひとつ。
粉をホルダーにつめた後、力をかけて平らにするタンピング作業が
きちんとできていなかった。
コーヒーの抽出スキルだけでなく、豆のレベルももう少しあげてもらった方が、
店のイメージを傷つけないであろう。
この店では、ディナータイムにはビール(エビス)やワインも提供するようで、
次回は赤ワインと共に頂くとともに、テイクアウトも必ずや試みたいと思っている。
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