宮本珈琲店[LINK]へ。
1985年創業の老舗店でバッハグループに属する。
自家焙煎店で25年続けてこられた喫茶店は少なく、
店主のまじめ一筋の取り組みが奏功しているのであろうと
バッハのスタッフも仰っていた。
自宅から歩いて15分ほどのところにあるのだが、これまでなかなか寄る機会に恵まれず、ようやく実現。
15年ほど前、コーヒーのことを全く理解していなかったころ、
電話でフレーバーコーヒーがあるかどうか問合せ、
あんなものはコーヒーではありませんよと怒られたことを良く憶えている。
アメリカに足かけ4年ほどいたことがあり、その頃はフレーバーコーヒーを良く飲んだ。
フレンチバニラやチョコレート、ヘーゼルナッツ等の風味があり、
通常の豆より少し高いのだが、豆の量を少なくし、香りでたくさんの量を飲むという
スタイルが1990年前後の西海岸の家庭では流行っていたのだ。
日本でこのフレーバーコーヒーを探しまわり、宮本珈琲店さんにも電話したのだが、
結局新宿の山本コーヒーがほんの少量を扱っているに過ぎないことが分かり、
なぜ日本のコーヒー屋さんはフレーバーコーヒーを扱わないのか、
もし、このビジネスを日本で始めれば成功するに違いない等と思ったものだった。
さて、宮本珈琲店では中深煎りのブレンドとストレートは浅煎りのハイチを注文。
ケーキはレアチーズと洋梨のパイ。
中深炒りのハイブレンド。450円。
ブレンドはバッハブレンドを想像していたが、配合が異なるようだ。
因みに、
バッハブレンド:ブラジル、コロンビア、グアテマラ、ニューギニア
宮本珈琲のハイブレンド:ブラジル、コロンビア、パナマ、ホンジュラス
だそうで、バッハブレンドに比べ少し甘味があり、深い味わいであった気がする。
ケーキは手作り感満載、レアチーズケーキは酸味が効いており、ゼラチンをやや多めに
配合した、寒天タイプの口当たりで浅煎りのハイチと良く合った。
レアチーズケーキは300円、洋ナシのパイは350円。
バッハグループを思わせるきびきびとした接客が心地よい。
また、入り口近くにある焙煎機も良く手入れがされているようで、
店内も隅々まで清掃が行き届いている。
25年経っても全く色褪せない名店といえよう。
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